デザイン業界の動向

近年、特にDTP(特に紙媒体)業界はとても厳しい状況だと言われています。

その大きな原因としては、消費者の活字離れ、Webの普及や電子書籍の登場などがあります。
みなさんの生活をふり返ってみても、紙媒体にふれることが少なくなってはいないでしょうか?

 

「DTP業界は終わってしまう?」
「DTP業界よりもWeb業界に・・・」
近年、そんな言葉をよく耳にしますが、
DTP業界が完全に終わってしまうわけではありません。

ここ数年「Web印刷」のサービス業者が増えてきました。

Web印刷サービスを提供している大手業者としては、
プリントパックグラフィック、CM等でも有名なラクスルなど、みなさんも耳にしたことはないでしょうか。
さらに、さまざまな物に印刷できるサービスを業者もあります。
【参考サイト】
・プリントパック(http://www.printpac.co.jp/)
・グラフィック(http://www.graphic.jp/)
・ラクスル(https://raksul.com/)
プラスワンインターナショナル(http://www.p1-intl.com/)

こういったWeb印刷サービスが増えているということは、印刷物に対するニーズはまだまだあるといえます。
現に当方も数年前から、クライアント様よりこのようなWeb印刷で納品を希望されるケースが増えています。

 

一方、Web業界も決して安泰ではありません。むしろDTP業界よりも急激に変化しています。

例えば、Web制作の知識がなくても手軽にホームページを作成できるソフトウェアやサイトなどが増えています。
【参考サイト】Wix(http://ja.wix.com/)
2045年頃までには、人工知能(AI)がすべて自動で作ってしまうようになるかもしれません。
まだまだ先のお話ですが・・)

 

では、こんな現状の業界に、今後、転身目指すにはどういったことを学習すれば良いのか。

●ツールの操作

特に両業界に共通するツール(Illustrator・Photoshop)は必須。
Web業界ならDreamweaverの操作も必須。
DTP業界ではInDesignの操作も習得しておくと強みを増すでしょう。

●クロスメディアのデータ作成

DTPで作成したデジタルデータは、Webでも基本的に流用できるので、
DTP(紙媒体)だけではなく、Webと組み合わせた「クロスメディア」のデータ作成方法を習得しておきましょう。
※特にDTPの知識を持つ者は、今後はもっと少なくなっていくと思われますので、逆に貴重な人材になるかもしれません。

●常に業界の動向を知る

特にWebは比較的新しいメディアです。今後もいろんなサービスや技術が増えたり消えたりしていくことでしょう。
動向を常に意識して、新しいサービスが提供されたらいち早く利用してみることもクリエイターにとっては必要です。

●デザイン力

紙媒体もWebも共通するのは視覚デザイン。デザインで見る人の「心を動かす」ことが必要です。
いくらツールが進化してもデザイン技法の基礎は昔からあまり変わりません。
デザイン技術を習得し、自分のセンスを磨く =「デザイン力を高める」には時間がかかりますが、
日々の積み重ね(経験)が重要です。

 

業界全体が厳しくなってきているのは事実。これから目指す方には不安になる内容だったかもしてません。
しかし、デザイン力を身につけ、時代の変化に対応していけば、これからも充分にやっていける業界だと私は思います。

この業界のお仕事はとても魅力的です。
印刷物を手にしたときの感動、Webが公開されたときの達成感など、数多くの充実感を味わえます。
みなさんもそんな経験をたくさんしてみてください。

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