
セキュリティの基本(デジタル編)
盗聴・盗撮犯がいる。スパイがいる。
誘拐犯(?)もいる。
私たちの生活はIT技術を使うことで便利になりました。
その反面、サイバー犯罪にあう危険性も増えています。
特にネットワーク犯罪は、
「互いの顔が見えない(見えにくい)」
「どこからでも操作ができる」
「いろんな情報を収集できる」
などの特徴から、
高度な知識がない素人でも年齢に関係なく簡単にできてしまう。
そんな素人が、企業だけではなく私たち個人にも一番厄介なのです。
悪気なく興味本意(ゲーム感覚)で違法行為をする素人には
ターゲットは誰でもいい。
たまたま貴方が当たってしまうかもしれません。
また、確信犯なら自分のところまでたどり着けないように海外を経由したり、他人の端末を乗っ取ったり(踏み台にしたり)する者もいます。
近年、そういった連中は、所有者にわからないように悪用するので、
知らないうちに貴方(パソコンなど)が犯罪に加担してしまう
という危険も充分あります。
私たちがサイバー犯罪に遭わない一番の方法は、
IT技術を使わない(昔の生活に戻る)
ことです。
しかし、
・端末やネットを使わない。(PC・スマホ・タブレットなど)
・連絡は手紙で。(勧誘は断る)
・銀行は使わない。(給料などは現金でもらう)
・公共料金の支払いや納税などは窓口で。
・買い物は商店(現金)で。(会員登録しない)
なんて、ほとんど無理でしょう。生活できません。
さらに昔のような生活をしても
カーテンを閉めないと室内を覗かれる可能性があります。
お風呂やトイレの窓も開けたままにしたら覗かれるかもしれません。
家の中に限らず、電話・無線など公共の場での盗聴も昔から横行しています。
女性モノの下着を表に干すと盗まれる可能性があります。(男性モノでも?)
公○員が「ス○ートのなかを○メラで・・・」なんていう馬鹿なニュースもたくさん見かけます。
そういう悪質な人間もネットを利用しているのですから、
便利な世の中で生活するなら、国や企業に任せるだけでなく、
私たち消費者も
セキュリティの基礎を知り、対策を考える
ことが必要なのです。
では具体的にどのような対策をすればいいのか?
あなたのご家庭でも当てはまらないか思い出してみましょう!
日本では「ハッカー」(ハッカーの行為:ハッキング)という言葉が本来の意味とは違う“悪質”なイメージとして定着していますが、当サイトでは正式に「クラッカー」(犯罪行為:クラック・クラッキング)と表記します。
社内(家庭)LAN
(Wi-Fi)回線泥棒
無線通信機器(Wi-Fiなどの無線LANルータ)を設置してるご家庭も多いでしょう。
そのWi-Fiルータにアクセスパスワードなどを設定しないで使っていると、
(最近は初期設定でWEPキー/WPAキーなどが設定されています)
近所からアクセスされてインターネットへ接続されるかもしれません。
それだけならまだしも、LANを通してPCを覗かれたり操作されたりする危険性もあります。
無線WiFi通信は外部に傍受されやすいので
「WPAなどの暗号化通信を設定」
して使用しましょう。
特に社内LANなどでは、接続できる端末を制限するために
「固定IPアドレス割当」
の利用も検討しましょう。
重要なデータはネットから切り離す
【単体使用(スタンドアローン)】
コンピュータ・ネットワークのセキュリティ対策
誰もが知ってるセキュリティホール
パソコンを使っているとよく更新が始まったり、更新を促すメッセージが表示されます。
これら更新の大半は、OSやソフトウェアの『セキュリティホール(侵入される危険性がある穴)』を見つけたため、それを修正する目的があります。
「・・・の脆弱性(ぜいじゃくせい)に対する修正・・・」といった感じのやつですね。
あなたにお知らせが来るということは、悪質な連中にも知らされています。
なにもしないでその穴を放置していたら・・・狙われるのは当然です。
面倒でも更新作業は必ず行ないましょう。
侵入を防ぐ盾
PCやサーバーには必ず外部からの不正侵入を防ぐ『ファイヤーウォール』を使いましょう。
コンピュータだけではなくルータなどの通信機器にもファイヤーウォール機能がついているものもあります。
ウイルス・不正プログラムなどはより巧妙に
外部から入ってくるファイルにはコンピュータウィルスが仕込まれている危険があることを忘れてはなりません。
その種類も多様化しており、侵入されたことに全く気付かず、知らないうちに内部データを外部へ送られてしまう事例も増えています。
不正プログラムも同様で、最近ではスマホアプリをつかった不正プログラムが急増しています。
こういった対策のためPC・サーバーに限らずスマホでも『ウイルス対策』ソフトを利用しましょう。
※ウィルスソフトも更新もこまめに(ほとんど自動ですが)
また、数年前からは『ランサムウェア』という人質恐喝(身代金要求)プログラムの被害も増えています。
このソフトは、本来、無料ソフトを装って、利用者の意志でインストールするため、『ウイルス対策』ソフトでもほとんど感知されません。
※無料だからといてなんでもインストールするのはやめましょう。
ネットは常に監視されていると思いましょう(暗号化の重要性)
ネットワークを通じて送受信されているデータは、他人のものでもあなたのPCの入り口まで来ています。(自分宛ではないので受け取らないだけ)
特に個人情報やパスワードなどの重要な情報は『暗号化通信』でやり取りし、たとえ他人にみられても内容をわからないようにしましょう。
ショップサイトで重要情報を入力する際には『SSL』暗号化の仕組みを使っているかしっかりと確認しましょう。
【関連用語】 認証局
【認証局参考サイト】
『シマンテック(旧ベリサイン)』
『GlobalSign(GMO)』
『GeoTrust(KDDI)』
パスワードは推測されづらく・憶えやすいものを
ネットの世界では昔から『ID・パスワードで本人認証』することがありましたが、ネットショップやオンラインバンキング・オンラインゲームなどの普及により、近年ではパスワード解析による不正サクセスで金銭被害などを受ける事件が増えています。
適切なパスワードを考え、正しく利用することが、私たち消費者にも必要です。
【関連記事】 パスワードを考えてみよう
また、金融機関のオンラインバンキングでは送金取引に2重パスワード(ワンタイムパスワード)システムを採用していますが、近年では「成りすまし」メールやサイトによる不正パスワード取得による被害も問題になっています。
※ワンタイムパスワードは、メールやサイトで一覧入力させられることなどは絶対にありませんので注意しましょう。
デジタルデータは永久ではない
デジタルデータはアナログデータのように劣化に強いメリットがあります。
しかし永久的に状態が保たれるわけではありません。
いつ大切なデータがなくなっても困らないように『バックアップ対策』もしておきましょう。
重要なデータはバックアップファイルも漏えいしないようにセキュリティ対策を考える必要があります。
中小企業や個人事業などの重要データは『RAID機能搭載のLANハードディスク』での保管がオススメです。
※バックアップしてもデータを100%普及できるとは限りませんが、何の対策をしないよりも破損や紛失によるリスクは抑えられます。
新手口や被害事例の確認
年々多様化するサイバー犯罪の事例と対策を確認しましょう。
『情報セキュリティ10大脅威 2015』
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