
日本のIT史
ITとは?
Information Technology = 情報技術。
この20年(2015年8月現在)、日本のITがどのように変化してきたのか。
メモしておきます。そして、近い将来どうなるのか?
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1995年
Microsoft社「Window95」発売(TCP/IP標準対応)。
一般のインターネット利用者が急増。
企業のWebサイトや電子メールの利用が進む。
前年、ソニー・コンピュータエンタテインメント『プレイステーション』発売。
翌1996年、デジタル・カメラが普及。
「Yahoo!JAPAN」もサービス開始。
1998年
Microsoft社「Window98」発売(TCP/IP標準搭載)。
このころ(1990年後半)、それまでダイアルアップ(ナローバンド)が主流だったインターネット接続にADSL(ブロードバンド)が登場。さらに定額プラン料金で、ネット接続は高速・低価格に。
一般家庭のPC機でもインターネット接続が標準となる。
それに伴い、コンピュータウィルス、迷惑メールや悪質サイトなども増加。
翌1999年、NTTドコモが携帯電話のインターネット接続サービス「iモード」開始。
2000年
IT基本法(高度情報通信ネットワーク社会形成基本法)が成立。(翌年1月施行)
IT戦略本部が発足(内閣総理大臣が本部長)。(当時:森首相)
5年以内に世界最先端のIT国家の実現を目指す「e-Japan戦略」決定。
Microsoft社「Windows 2000」「Windows Me」発売。
ソニー・コンピュータエンタテインメント「プレイステーション2」発売。
Google日本語版サービス開始。
Web総ページ数、1億突破。
2001年
Microsoft社「Windows XP」発売。Apple社「 Mac OS X」「iPod(HDD)」発売。
JR東日本「Suica」東京近郊区間に導入。電子マネー「Edy」本格運用開始。
2002年
Microsoft社 家庭用ゲーム機「Xbox」発売(米国では2001年11月発売)。
本体はパソコン部品で構成。OSは「Windows2000」を改良(軽量化)したものを搭載していたので、一部では「ほぼパソコン」と言われていた。
2003年
関東・近畿・中京の三大広域圏で地上デジタル放送を開始。
(2011年に全国で完全移行)
SNS「MySpace(日本語版は2007年より)」サービス開始。
2004年
SNS「Facebook」「mixi」サービス開始。
任天堂「ニンテンドーDS」発売。
ソニー・コンピュータエンタテインメント「プレイステーション・ポータブル」発売。
2005年
Apple社「iTunes」日本での音楽配信サービスを開始。
同社「iPod shuffle(フラッシュメモリー)」発売。
LCD(高画質液晶パネル)のパソコンが主流に。
2006年
「u-Japan戦略」を決定。ユピキタス社会の実現構想(ICT政策)。
(当時:麻生首相)
都市部では光ファイバー(FTTH)により、さらにネット接続が高速化。
電子ショップなど仮想空間でビジネス展開できるようになり、実社会と比べ多額の資金がなくても商品販売ができるようになる。
SNS「Twitter」サービス開始。
ソニー・コンピュータエンタテインメント「プレイステーション3」発売。
任天堂「Wii(ウィー)」発売。
地上デジタル放送チューナーや「ブルーレイディスク(BD)」などを搭載するパソコンが登場。
8月26日 jQuery初版リリース
2007年
Microsoft社「Windows Vista」発売。
首都圏の私鉄・地下鉄がICカード乗車券「PASMO」導入。
YouTube日本語版サービス開始。
Google「ストリートビュー」サービス開始。
関連記事:「Windows Vista」ってありましたねー^^;
2008年
Apple社「iPhone 3G」日本発売。
この前モデル(初代 iPhone:2007年発売)は通信方式の違いにより、日本(通信方式GSM採用国)では未発売。
3月4日 Apple社の年次株主総会でスティーブ・ジョブズCEOがFlashをサポートしないと発言。
2009年
Microsoft社「Windows 7」発売。
「Windows8」のインターフェイス(タッチ用操作画面)に違和感を感じる利用者が多いせいか、Windows10がリリースされた現時点(2015年8月現在)でもWindows7が世界シェアNo.1である。
2010年
電子書籍元年。日本でもスマートフォンが普及。
Yahoo! JAPAN「検索エンジン」をGoogleに移行。
1月28日 Adobe社「Flash Professional CS5」とともに、FlashなどのソースをiPhone・iPad用に変換できる「Packager for iPhone」を発表。
4月12日 Apple社 iPhone OS(iOS) SDK(開発キッド)の利用規約が変更され、FlashアプリをiPhone向けに変換することも事実上禁止。
Appleは完全にFlashをiOSから除外することに。
同日 Adobed社「くたばれApple」発言。
同月 Adobe社 iPhone用Flashの開発中止。
これを境に多くのWeb制作者は“ノンFlashサイト”へ移行。既存のFlashメディアをiOS用に変換するよりも、策定が進んでいたHTML5に基から書き換える方法を選ぶようになり、Flashアニメーションの代わりとして、Ajax・jQueryが広く組み込まれるようになる。
2011年
日本が大きく変化した年。
3月11日 東日本大震災発生。
7月24日 地上デジタルテレビ放送へ全国完全移行。
10月4日 iPhone 4Sの正式発表。
10月5日 Apple社“スティーブ・ジョブズ氏”が他界。
2012年
タブレット端末が普及。
Microsoft社「Windows 8」発売。
スマホアプリ「LINE」サービス開始。
任天堂「Wii U(ウィー・ユー)」発売。
2013年
改正公職選挙法によりインターネット選挙解禁。
2014年
W3C、HTML5勧告。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)「PlayStation 4(PS4)」発売。
(米国では2013年11月15日発売)
〜現在(2015年)
この数年で、光ファイバー接続が一般家庭にも浸透、
WiFi・スマートフォン・タブレットなども普及したこともあり、
ネット利用者が急増(特に若年層や高齢者)。
個人情報などの電子化により情報流出やネット詐欺が横行するように。
Microsoft社「Windows 10」発売。
「Windows8」のインターフェイス(タッチ用操作画面)があまりに不評だったのか、「Windows 7」まで搭載されていたスタートメニューを再び搭載することを前年に発表。
【2016年1月以降】
Windows 7 SP1/8.1 Updateからの無償アップグレードは「Windows Update」の「オプションの更新プログラム(手動インストールプログラム)」に変更予定。
【2016年7月28日】 Windows 7 SP1/8.1 Updateからの無償アップグレードプログラム提供終了(予定)。
【ここまでの参考サイト】
ほぼ『ウィキペディア』
IT用語事典『e-Words』(用語)
JPNICアーカイブス『インターネット歴史年表』
【今後・近い将来】
2016年〜
2016年1月 マイナンバー制度スタート。
個人情報の一括管理により、申告・納税や公共料金の算出など便利になると言われているが、一方でさらなる個人情報の流出や悪用被害などが懸念されている。
2016年 任天堂 次世代ゲーム機「NX」の詳細を発表予定。
「NX」は開発段階のコードネーム。
スマートデバイスとも連動する、ダウンロード専用機になる見通し。
また、任天堂はDeNAとの提携によるスマホ用ゲームアプリの共同開発も発表している。
2019年9月〜 ラグビーワールドカップ2019日本大会開催予定。
2019年9月20日(開幕戦)〜11月2日(決勝戦)予定。
どうなる「新国立競技場」!(東京オリンピックのロゴも・・・)
ラグビーW杯2019での「新国立競技場」利用は断念。
代替えとして「味の素スタジアム」などが候補に。
2020年〜
東京オリンピック開催予定。(無事開催できますように・・・)
【NTT】メタル回線廃止。IP電話(「050」で始まる)・光電話へ移行。
(2025年完了予定)
固定電話はなくなってしまうのか?企業の電話は?
参考サイト「電話回線2025年問題」
2045年問題
コンピュータ(人工知能)が人間を超える年?
その時、世界は1%の富豪と99%の貧困層に???
【参考書籍】
『The Singularity is Near』(リンク先は日本語訳/Kindle版)
— Ray Kurzweil —
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